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ポンタ、ニュージーランドで骨折する!


3月24日。この日は土曜日でホームステイ中の生徒達も家庭で楽しく過ごしているであろう。我々は暇を持て余した先生方を連れてロトルアへ向かい、斜面を滑走するソリ『リュージュ』を楽しむ事となった。そして悲劇は起こってしまった!

リュージュのチケット売り場は大盛況

『リュージュ』はロトルアのンゴンゴタハ山(丘?)の上にある人気アトラクション。このロトルア・スカイラインはゴンドラに乗ってスタートする。

麓のゴンドラ駅でチケットを購入する。リュージュは1回券でNZ$35(約\2200)と高いが、これも仕事である。会社の金で3回券(\2600)を購入!いずれもゴンドラ代込みだ。



ゴンドラでリュージュ乗り場へ

いざゴンドラで山頂へ出発!約10分間の空中散歩であるが、美しいロトルアの湖や街並みがを広がっているのだ。

頂上まで上がればリュージュを初め、巨大ブランコ、カフェ、レストランなどロトルアを眼下に見ながら休日を楽しむ事が出来るのである。



街まで飛んでけ空中ブランコ

ゴンドラを降りてまず目に付くのが、『SKY SWING』と呼ばれる巨大ブランコ。斜面から湖方面へ発射されるスピードは時速120km/hにも達するという。

う〜ん、これもやってみたいなぁ。しかし、今回はリュージュである。ブランコは来年にしよう。



ちょっとドキドキのリュージュに出発

これがリュージュである。ここからスタートして途中で初級コース、中級コース、上級コースと分かれるのだ。最初の1回目は必ず初級コースを選ばなければいけない。

運転方法は簡単。ハンドルがブレーキも兼ねており、下方向に下げるとスピードが落ちる仕組みのようだ。さぁ、ヘルメットを装着して出発だ!



子供連れも多いので安全なのか!?

う〜ん、ナカナカ面白いじゃないか。小さい子供との2人乗りの親や、小さい子供達も多いので、トロトロしている彼等をズバッと抜く事も出来る。気分はまるでF1レーサーだ!?



リフトで再び上へ向かう

下まで降りると全てのコースはリフト乗り場で合流し、再び出発場所までリフトで上がる。スキー場と同じですな。

リフトからもニュージーランドらしい景色を見る事が出来るぞぉ。



リフトから見たリュージュ

再び頂上に上がって2回目の滑走となる。次は当然中級者コースにチャレンジしよう。

数分後に惨劇が起こるとも知らずに果敢にコーナーを攻め始めるポンタであった……。



そして、ボキッ!

あるコーナーをオーバースピードで進入した際だった。ソリが壁に激しく激突!足が長いのが災いだったのか、投げ出された足がソリと壁の間に挟まれて足首を激痛が襲う。

実際にはソリが激突する音で「ボキッ!」なんて音は聞こえなかったが、この痛みはハンパではない!


激突の勢いから体もソリの外に投げ出されていた。しかし、このままコース上にいても仕方ない。リフト乗り場まで行ければ仲間も待っているハズだ。薄れ行く意識の中でソリを操作するポンタであった。

仲間と合流してリフトで上がる。ロトルアの街並みを見ていたら、不思議な事に痛みがすぅ〜と消えてきた。きっと打撲だろう、打撲と思いたい、打撲だったらいいなぁ……。

リフトを降りる頃には痛みもかなり引いており、「こりゃ打撲である」と決断したポンタ。足を引きずりながら3回目のリュージュにチャレンジ!しかも上級コース!!今思えば全くアホな判断であった。

こうして何とか3回のソリを終えたが、やはり痛みは収まる気配がない。と、その時『FIRST AID』と書かれた部屋を発見。ただ、診てくれたのはリュージュのスタッフ。「酷い打撲だね、冷やせば良くなるよ」と言って手渡してくれたのが氷。コレって信じていいのだろうか?ちなみに、この時の足首はパンパンに腫れ上がっていた。


ホテルに戻った夕方、腫れは引くどころか更に成長を続けているように見える。しかも変色してきたようだ。これ以上休んでいても良くはなるまい。観念して病院へ向かうポンタであった。

土曜日の救急病院で検査が始まる。X線を撮った後、技師が車椅子を持って来て口を開く。「あんたは完全に骨折してるからコレに乗りな」。「ガ〜ン、人生初骨折だよ。トホホ」医師ではなく、X線技師に言われるなんて相当酷いのか?

レントゲンその1
レントゲンその2

医師が言うには、「完全に踝(くるぶし)部分が外れており違う場所にある。手術の必要があるが、ココ(Clinic)では無理なので大きな病院(Hospital)へ今すぐ行きなさい」

再びガ〜ン。帰国3日前にして、何だか大変な事になってきたぞ。皆と一緒に帰れるのか?それとも手術&入院か?どうするポンタ?

昔懐かし石膏ギプスを製作中

大きな病院に移動する前に石膏のギプスを作る。随分原始的だが、ニュージーランドじゃこんなものだろう。

わりと綺麗な看護師さんが担当してくれたのだが、包帯を巻く際に胸が患部に当たるのです。しかし、残念ながらパンパンに腫れた足では何も感じられなかった。



さっそく裂かれた出来立てギプス

さて、ココは大きな病院です。長い時間待たされた後、担当の医師とレントゲン写真を見ながら相談。出来立てホヤホヤのギプスもさっそく切られてしまった。さぁ、ここでポンタは大きな決断を迫られる事になる。

@手術をニュージーランドで行い、数日間入院する。もちろんお客さんとは一緒に帰れない。緊急治療につき医療費は無料との事だが、その後の飛行機代やホテル代はもちろん有料だ。しかも離団したら給料は支払われるのか?

A折れたまま帰国。日本で手術を受ける。


ポンタの決断としてはAである。やはり仕事はやり通さなければならない。帰国まで完結してこそプロなのだ。実は何より給料が心配であった。幸いな事に、踝は完全に外れて違う場所にあるという。変にくっつく事も無いであろう!?

殴り書きの紹介状

結局のところ、病院では全く治療を行わず、日本の病院宛の紹介状、痛み止め、松葉杖を貰っただけだった。

右側がその紹介状なのだが、何とも殴り書きが素敵であります。なんとアナログな!先生はパソコンもいじっていたが、人差し指しか使っていなかった。

『ニュージーランドで手術しなくて良かった』と思うポンタであった。先生はナイスガイだったんだけどなぁ(関係ないか!)。




痛み止め全部乗せ!
そんなに痛いのか?全部で298錠!

上の写真は処方された薬であるが、この量ってどうなの?全て痛み止めであるのだが、アスピリンイブプロフェンアセトアミノフェンの3種類とも網羅され、今夜どんな痛みに襲われるのかと心配になってくる。『アセトアミノフェン』に至っては200錠も入っており、こんなに飲んだら薬ソムリエになっちまうよ(またはヤク中?)。

ちなみに、この薬群はほとんど使われずに現在も我が家で『薬箱の肥やし』として眠っている。NZ$40(約\2600)もしたのに……。ネットの闇サイトなんかで売れないのだろうか?


お薦めのロフストランドクラッチです

こちらも処方された松葉杖。実際には松葉杖ではなく『ロフストランド・クラッチ』と呼ばれる杖で、海外ではよく見られる。むしろ松葉杖より一般的かもしれない。

ロフストランド・クラッチを松葉杖と比較すると、@軽い、A短い、B腕に引っ掛ける事ができる、C見た目がスポーティー!?という事で良い事尽くめ。特筆すべきはBで、何かを持つ度に松葉杖を置くのはイラつく作業である(毎回滑り落ちるし!)。

何で日本では普及してないのか不思議である。ちなみに、NZ$65(約\4000)で購入。急な骨折に一家に一セットいかがですか?欲しい方はコチラから!



ホテルに帰ると、いよいよ骨折生活の始まりである。今まで簡単だった事も簡単には出来ないのがもどかしい。例えばトイレ……。用を足す時は左側の壁にもたれながら行うのだが、終わった際に恒例の『振り』では便器と壁の間に必ず垂れる。例えば食事……。両手で杖を持っているので、キッチンで作ったお茶1つテーブルに持って行けないのがショック(片手でピョンピョン跳ねると熱湯が手に垂れる)!こんな感じで全てが上手くいかないのである。

バリアフリーのありがたみが分かるバリアだらけのシャワー室

中でも最もハードだったのはシャワー。写真のように、手前のイスに座って服を脱ぐ。その後、シャワー室内のイスに座って各部洗浄となるのだが、この1メートルの移動が超ハード。手摺りがあれば問題無いのであるが、片足では濡れた床を一歩も動けない。

ギプスが濡れないように右足を手前のイスに乗せながらシャワーを浴びる。扉が開けっ放しになるので、ギプスの代わりに外の床がビショビショだ。そして再び片足で濡れた床を移動する負のスパイラル。このタイミングでこける事も数回。裸でこけると尚更痛いんだよなぁ!



こうして、足首がグニャグニャのまま過ごした数日間。大変だったものの、体の不自由な人の気持ちを少しだけでも理解できたし、仲間の優しさも感じる事ができた。妻に連絡すると「バカだねぇ!」と言われたが、心配してくれているようでもある。やはりこんなトラブルがあると、日本に早く帰りたいなぁと思うポンタであった。

患者に優しいアイデアです

さて、痛みは思ったより酷くならなかったのだが、飛行機に乗る前は必ず薬を飲む様に言われた。アスピリンには痛みを止めるだけではなく、血栓症を抑える働きもあるのだ。

これは薬の裏面の写真。何と曜日が書いてあるではないか。何という気遣い!これは薬の飲み忘れを防ぐグッドアイデア。ニュージーランドはローテクでも真心があって素晴らしい。と感動しつつ、他の薬を確認したら何も書いてなかった……。



航空会社にもレターを書いてくれた医師に感謝

機内では足を常に上げる必要がある為に、医師がニュージーランド航空へレターを書いてくれた。席をアップグレードしろという内容である。例によって手書き(しかも殴り書き)!がナイス。

こりゃ、不幸中の幸いとビジネスクラスを期待しつつのチェックイン。しかし、そうは問屋が卸さないのが人生だ。満席によりビジネスは不可との事。しかしながら、エコノミーに毛が生えた『エコノミープラス』にはしてくれたぞ。エコノミープラスは席の幅こそエコノミーと同じだが、前の席との幅が広いのが特徴。細身で足の長いポンタにはちょっと有難いのだ。



機内では、これからの手術の不安、仕事の心配をしながらも、映画を見ながら大笑い。我ながらノンキであります。

ところで、今回は写真が少ないからニュージーランドで見つけた風景を幾つか紹介しちゃいましょう。

人と一緒で強大な鳩

写真は随分と太った鳩ですが、名前が何と『ニュージーランド鳩』といいます(そのままじゃないか!)。比較対象が無いので分かり難いが、普通の鳩の倍はあろうかという巨体。頭は小さいので、普通の鳩と比較するならば『ニュージーランド人』と『日本人』みたいなもんか!そう考えれば違和感は無い。

これもロトルアは『レインボー・スプリングス』で撮った写真。魚好きと鳥好きなら迷わずレッツ・ゴーな場所である。



スズメも食べ放題で大興奮中

ただいま『食べ放題』中で大興奮のスズメでありますが、ワイルドだろぉ。ちなみに、大きさは普通であります。

ここは公園のとあるカフェ。そもそも片付けが遅いのが原因だから、日本ではあまり見ない光景なのだろう。きっとポンタの前に置かれている皿もスズメが使ったんだろうか?



ハイキング中に小鳥を保護?

鳥といえば、怪我した小鳥を保護した事もあったっけ。

数年前だったか、ハイキング中にピヨピヨ鳴いていた小鳥を発見。手に乗せたらポンタを親だと思ったのか、なついてしまった。連れて帰りたい気持ちはあったが、心を鬼にして「あばよ」とポイ。やっぱお別れはいつでも辛いぜ。



オークランド博物館の恐いパンフレット

次はオークランド博物館のパンフレットから背筋の凍る衝撃の文字!

日本語パンフレットは有難いのだが、いざ読んでみると「当館の財宝は手に触れるたびに寿命が縮まります。」の文字。恐っ!

しかし、何度も読み返すと「手に触れられるたびに〜」という意味で書きたかったのかなと……。何だよ、遊び心じゃないのか。ちょっと残念なポンタでした。



さぁ、こうしてニュージーランドでの楽しい記憶を思い起こしているうちに日本に到着。げ、現実がぁ!しゅ、手術いやだぁ!仕事は?給料は?どうなるポンタ?

何とか無事に生還しました!

気になる続きは『日本編』に場所を変えて近日公開決定!人の不幸が大好きな皆さんには、乞うご期待ですぞ!



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