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人気の九分と十分に自力で行ってみる


ここ最近、各地で起きるテロ事件や、中国や韓国で起こる反日運動などで、安心して旅行できる場所が少なくなってしまった。しかしながら、一方で衰える事のない人気を保ち続けている場所もある。それが台湾である。

日本からも近く、親日であり、食事も美味いと考えると、人気の出ない訳が無いのだ。今回は台北の中でも最近人気の高い『十分(じゅっぷん)』と、定番の『九分(きゅうふん)』に行ってみよう。ツアーでは貸し切りバスで行く事が多いのだが、今回は家族旅行なので電車やバスを使って自力で行ってみる事にする。1日で台北〜十分〜九分〜台北という弾丸スケジュールだ。

まずは『天燈上げ』で有名な十分へ行くのだが、最近ではテレビなんかでも取り上げられる事が多く、非常に人気のスポットである。さぁ、無事に行けるだろうか?

広くて高い吹き抜けが印象的な台北駅

それでは出発です。台北駅から出発するのだが、なかなか立派な駅である。大きな吹き抜けを持つ広場のような場所は、何の意味があるのだろうか?何だか、北京の天安門広場を思い出させます。

とはいえ、広場の大きさに感動している場合ではない。まずは切符を買わなくては!



路線図を見ると簡単そうですが、実際はどうでしょうか?……

よっぽど日本人からの問い合わせが多いのだろう、切符売り場でも日本語で十分までの行き方が記してある。

東部幹線の瑞芳駅で降り、平渓線に乗り換えて十分で降りれば良い。何だ、簡単じゃないか!




券売機はガラガラ
有人の切符売り場は凄い人数


さて、切符は券売機でとっとと購入!と思ったら解らない。2つの料金が存在しており、違いが全く理解できないのだ。どうやら特急と各駅だと思うのだが、時刻表を見てもどれがどれなのか……。やはり、どの都市でも首都圏のメトロなんかよりも、長距離なんかの方が難しいようだ。結局、有人の売り場で長い列に並んで購入となった。

安い列車の料金です

これが手にした切符です。大人は68元で子供は35元という、微妙に半額ではない料金が不思議です。

1台湾ドルは大体3.3円位だから、大人でも200円ちょっと。トータルで1時間半程乗るので、かなりお得に感じますねぇ。





で、1時間後には乗り換え駅の瑞芳に到着。車内で不思議に思ったのは、子供連れだと必ず席を譲ってもらえる事。赤ちゃんならまだしも、「元気な子供は立っていれば良い」と思うポンタには衝撃でした。

瑞芳駅に到着
乗り換えは簡単です


さぁ、乗り換えです。地面にも「平渓線こちら」的な表示があって解りやすい。これなら、逆方向に向かわない限り大丈夫でしょう!

落書きではありません
やはり十分はかなりの人気みたいです

十分方面に向かう人は予想以上に多かった。落書きされたような列車(ちゃんとした塗装です)に乗り込み、満員状態で約30分の旅はなかなかしんどい。


十分に到着です

こうして無事に十分に到着です。車内から溢れる様に出る乗客の様子は、ラッシュ時の池袋を思い出す。

そして、ホームから線路に降りて出口へ。何だか懐かしい気分になるなぁ〜。



天燈上げは線路の上で行われる

駅を出たら、天燈上げを行っている場所までは迷う事はない。電車の進行方向と逆へ向かえば良い。確かに、到着寸前には天燈上げの店の人から凄いアピールがあったなぁ。

写真は駅と反対側から撮影しているが、駅からちょっと歩いたらこの風景が広がっている。何と、線路の上が天燈上げの会場なのだ!



各色には意味があるのです

では、早速天燈上げを始めてみましょう。まずは店選びから開始。と言っても、別にどこでも良いと思います。

次にランタンを選びましょう。単色と4色がありますが、50元程しか変わらないので、もちろん4色をチョイス。色にはそれぞれ意味があるので、好きな色を選べば良い。

今回は家族4人で行ったので、それぞれ好きな色の場所に書く事にしよう。それにしても、この約700円を使う為に1時間半も掛けて来たのかと思うと、かなり安いなぁと思うのだ。



熱心に願い事を書く人々

次は願い事を墨で書く。皆さん真剣に書いているのがビックリ。まるで本気じゃないか!

息子は「金持ちになれますように」と本気で書いているし……。実はポンタもそれを書きたいのですが、人目を気にして書けません。



願い事を書き終わったなら、いよいよ天に向かってランタンを放ちましょう。スタッフを呼んで、ランタンの中の燃料に火を点けてもらうのだ。

ランタンの中に火を点けます
放した瞬間フワッと空へ

火を点けるとだんだんとランタンが膨らんでくる。その間、サービス精神旺盛なスタッフがポンタのカメラを使ってガンガン撮影してくれます。

我々の夢を乗せて天まで届け

作ったランタンが空に向かって上がっていく。他のランタンも次々と上がって行くのだが、パンフレットやテレビからイメージした映像とはちょっと違って地味な印象だ。

夜に次々とランタンが上がる写真は下の方に公開いたします。




この天燈上げがユニークなのは、線路から上げるって事だろう。「何もこんな狭い場所から上げなくても良いではないか?」と思うのだが、もし、そうならこれほど人気は出なかった事だろう。

線路なので当然電車も来ます
轢かれないように注意が必要です

実際に列車が近づくと、天燈上げのスタッフが声を上げて教えてくれる。すると蜘蛛の子を散らすように、皆が線路外に退避する。こんな特殊な景色が見られるのも十分の特徴だ。

もちろん線路内への進入はダメです

ちなみに、線路内の立ち入りは禁止である(当たり前だ)。ちゃんと看板も立っています!

中国語は解らないが、漢字から何となく想像できる。「違反者は鉄道法70条にのっとり、1500元以上、7500元以下の罰金」って事だろう。




さて、次々と空に上がるランタンを見ていると、疑問が湧いてくる。上がったランタンは何処に行ってしまうのか?」という事だ。そのまま宇宙まで行ったり、自然に消滅してくれれば書いた願いも叶いそうだが、実際にはそうはならないだろう。その答えは十分瀑布を見に行った時にあった。

木の上に落ちたランタン

天燈上げエリアを抜けると急激に人影がなくなる。十分瀑布に向け歩いていると、木の上に何かがあるのに気が付いた。ランタンである。

火が消えてからおちるのだろうが、風なんかの影響で木の上に落ち、火が広がって山火事になるなんて事はないのだろうか?心配になってしまう。



川に落ちたランタン

今度はふと川をみると、そこらじゅうにランタンが……。一度見つけてしまうと、次から目の中に飛び込んでくるに見つかるのだ。以前に現地ガイドから「専門の片付け業者がいる」と聞いた事があるのだが、本当だろうか?

水辺だけに火事にはならないだろうが、今度は環境汚染が心配になってしまうポンタです。



こうして駅から約20分、目の前に現れた滝はナカナカの見応えだ。落差20メートル、横幅40メートルという形の良さから、別名『台湾のナイアガラ』と呼ばれるのもうなずける。

横に長い形の良さが自慢です
落ち口の近くにも行けます

それでも観光客は多くないのが不思議である。きっと日本にあったら、駐車場やら売店やらで大変な事になりそうだが。

天燈上げ発祥の地だそうである

さて、駅の近くまで戻ってきました。再び商店街らしき通りが現れ、若干人が増えてきた。

ここで見つけた「天燈上げ発祥の地」の碑。天燈上げ自体は他のアジアでも見る事が出来るのだが、台湾においてはここが発祥なのかもしれない。

もともとは願い事を書いて天に上げたのではなく、この辺りの山にいた盗賊が去った事を知らせる合図として使っていたとの事。いわゆる狼煙(のろし)的な利用方法であったようだ。




我々がテレビなどで見る天燈上げは、元宵節(日本でいう小正月)に行うランタンフェスティバルなどだろう。元宵節でなくても、何かのイベントなどで見る事は可能であるが、毎晩やっている訳ではないので注意が必要だ。ポンタもあるイベントに参加した事があるので、その時の写真を見てみよう。

ランタンのオブジェ(昼バージョン)
ランタンのオブジェ(夜バージョン)

おっと、これはフェスティバルとは関係ありません。毎日行っている夜のライトアップです。昼間も良いですが、ライトアップもナカナカ良いですなぁ。

夜の天燈上げとレーザー光線1
夜の天燈上げとレーザー光線2

これであります。天燈を上げるだけではなく、レーザー光線も加わって伝統的な雰囲気とは言い難いものの、それでも一斉に空へ上がる様子は素敵です。

まるで星空のようです

昼間と違って、かなり上昇してもよく見える。無数のランタンはまるで星空のようだ。

写真がパキッとしてないのは、コンデジで撮ったからかもしれない。一眼なんかの明るいレンズで感度を上げて撮れば、きっと綺麗に写る事でしょう。

機会があったら、今度は元宵節の時に来てみたいなぁ〜。凄い数のランタンが上がりますよ〜。



そんな訳で、次は九分へ向かいます。九分も十分と同様に山の中。近くには鉄道の駅が無いので、最終的にはバスの利用が必要となる。難易度が上がるが、無事にポンタ一家は九分に辿り着けるのでしょうか?次回をお楽しみに!



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