ジャカルタの街をじゃらん・じゃらんさて、今回は添乗員としてではなく、別の仕事でジャカルタへ。いやぁ、自分一人で海外なんて何と久しぶりだろうか!お客さんもいないしリラックスしまくり。こりゃ楽しくなってきた。いや待てよ。ジャカルタって治安は?衛生状態による激しい下痢には耐えられるのだろうか? ジャカルタに行くツアーってあるのだろうか?バリに行くお客さんで機内は満員だったものの、ジャカルタが目的地の人は少数のビジネスマンだけだった。これもやはり治安、下痢のせいなのだろうか?怖っ! 降機したら入国する為にビザを購入。右の写真がその現物である。30日以内でUS$25とは高い。さっそくボラれた気分になるぜ。しかし、何で米ドルなんだ? 無事に入国が済んだら荷物の受け取りである。看板に従って……、あれ?『品物損害クラーム』って!日本語は有難いが逆に解りにくいのである。 荷物を受け取ったら18時を過ぎていた。宿までは1時間かかるし夕食は空港内で食べる事にしようか。 ここで見つけたのは『ホカホカ弁当』。異国の地でちょっとホッとするポンタであった。 結局食べたのはナシゴレン。料金は30000ルピア(300円)。日本のデフレの影響か、空港とはいえ物価が高いと感じる。 カットしてある生のキュウリに少し怯えながらも実に美味しい!単なるチャーハンにちょっと感動を覚える。これぞ旅ですなぁ。 空港からはタクシーだが、ここで一回目の洗礼を受ける事になる。安全なブルータクシーの乗り場に向かうまでに何人もの兄さんが「タクシー?」と声を掛けてくる。 「ブルータクシーを探してるんだが」と言うと、 「俺がそうだよ」と言いながらブルータクシーのマークが入った名刺を出してきた。 へ〜、こうやってブルータクシーって乗るのかぁ。なんて思わないけど一応試しに交渉してみると相場の倍!これぞアジア。 あまりにしつこいので相場の1,3倍で折れた。で、乗り場に行ってみると普通の車が停まっている。白タクじゃねーか!もちろん車内にはメーターなんかある訳もない。 右の写真は信号待ちで現れる物ウリ。ひどい奴になると懐中電灯でタクシーの中を照らし、客を探す輩もいる始末。恐ろしい街だな。 運良くタクシーは宿に到着。フゥ〜!ホッとしたら喉が渇いたのでコンビニにビールを買いに行った。地のビールを味わうのも旅の楽しみである(単にアルコールが欲しいだけ?)。 ジャカルタで有名なビールはこの2つ。アンカーとビンタンである。1本100円程で売られているのでジャカルタの物価にしては安くはないが、イスラム教の国なのに飲めるだけ幸せかもしれない。味は暑さも手伝ってか美味しいのである。これでグッスリ眠れます。zzzzzzz (無呼吸) グフォッ zzzzz 朝食に昨晩コンビニで買ったパンを食べる。続いて朝のお勤めだ。もう1つの懸案事項であるトイレの事である。 紙が無くて、代わりにシャワーが付いている。そう!左手で洗い流すのであ〜る!おいおい爪の間に入ったらどうするんだよ?ビショビショのケツのままパンツをはくのか?などの疑問を抱きつつ持参したトイレットペーパーで拭くポンタ。 もしかしたら紙で拭くより断然清潔かもしれない。ちょっとだけやってみたい気もするが……。 いよいよジャカルタの街を散策である。『JL.』はジャラン(通り)の略。クアラルンプールみたいに道の看板がたくさんあると助かるのだが、ジャカルタはなかなか見つからない。同じジャランなのに不親切じゃないか。お陰で地図を見ても現在地がわからないよ! ちなみにジャラン・ジャランで『ブラブラする』って意味になる。 街は暑くて排気ガスの匂いがきつい。でもすぐに心地よい匂いに感じてくる。アジアの香りなのだ。 歩道はあってもボッコボコ。陥没したり無くなったりで歩き難いったらない。実際何度こけたろうか。 道を歩くと声がかかる。何だかわからないが、とにかく「乗れ!乗れ!」って言っている。辺りを見回せば、同じバスがいたる所を走っているじゃないか。一体こんなの乗ったら何処へ行くのか全くわからない。値段は安そうなんだが。 バス以外にもよく見かけるのがこの『バジャイ』と呼ばれる3輪タクシー。タイのトゥクトゥクみたいで素敵です。 こういった乗物はちゃんと交渉すれば安くて便利だし、何より楽しいのが魅力。でも今回は目的地もなくじゃらん・じゃらん。次回に乗るとしよう。 貧しい街並みに突如表れる近代的な建物。『BLOK M スクエア』は何でも揃うショッピングモール。安い売店、カルフール、レストランやフードコートなどがあるし、何より安全そうだ!で、右の写真は『BLOK M プラザ』の中。豪華な吹き抜けを見ると、貧富の差が激しい国なのだとわかる。 食事はここのフードコートなら安心だろう。少なくても火が通っていれば大丈夫って事で無難に麺類を選んだ。それとタイで美味しかった記憶のあるスイカジュースである。 料理が来て思い出す。スイカジュースの中にはこ、こ、氷が入っているじゃないか!以前のタイではこれで腹を壊したっけ……。でも今回はお客さんもいないし、どんなに下痢でも問題無いさ!って事で完食したポンタでした。スイカジュースはやっぱりうめぇ〜。 『BLOK M スクエア』と『BLOK M プラザ』の間には日本食の店やカラオケ店、飲み屋が並んでいる。昼間はまるでゴーストタウンのようであるが、夜な夜な現地駐在員が遊びに来そうな雰囲気でもある。う〜ん楽しそう。 『BLOK M』の近くで見つけたがこのポスターだ。7月9日,10日にリトル東京にて『縁日祭』とある。そうか、ここはリトル東京だったのね。うーん、実に楽しそうだが日付は……、もう終わってる。しかも先週。 うーん残念。次回はぜひ見てみたいなぁ。 次の日も腹の調子は問題無し。再び街を目的も無く歩き出すポンタであった。 街中で一番目にする乗り物といえばバイクであろう。ベトナムほどでは無いが、見ていて非常に面白い。信号待ちの一番前にはバイクがドンドン後ろから湧いてくる。そして信号が青になるとバイクのレースの様である。これは見ていて飽きません。 出ました!3人乗り。しかも子供はノーヘル、立ち乗りだ。いかすぜジャカルタ! 屋台の種類も実に多いのだが、ナンバープレートって! まさか観光客へのお土産でもあるまい。それとも好きなの買って付けて良いのだろうか? 人の心は常に変化する。ジャカルタに到着する前は「絶対に屋台は食べない」と心に決めていた。それがどうだろう。初日には「ちょっと屋台もいいなぁ」、次の日には「もういい!腹痛くなっても構わない」と変化した。だって美味そうじゃないか! 道を歩けばすぐに屋台は見つける事ができるのに、いざ探すと欲しい物は見つからないのが世の常。前夜まではよく見かけた『ナシゴレン』が何処へ?ナシゴレンは夜の定番なのであろうか? 仕方無くこの『ラーメン?』にした。経験だから何でも良いのである。屋台のオジサンも何処と無く日本人っぽいし安心できる(気がする)。 麺の種類や具を選ぶ。今回は無理を言って2種類の麺でハーフ&ハーフです。汁を入れたら辛味タレなどを選び完成!となるのだが……。 屋台で問題なのは実は器である。正直どんな水で洗ってあるか全く解らない。心配ならば持ち帰り(ビニール袋に直接入れてくれる)も選択できるが、覚悟を決めた俺様はココで食べる事をチョイス!我ながら勇敢である。 ちなみに注文は全て身振り手振り。優しく注文に答えてくれたオジサンありがとう。 量は少なめだが、約50円はかなり得した気分になれる。具の肉団子も熱々で食べ応えあるし、何よりもスープがうまい。 これなら最初からチャレンジすれば良かった。しかし、急なオッパッピーにも対応できるように宿から近い屋台で食べよう! 経験上、腹痛はすぐにやってくるので今回も大丈夫そうだ。気を良くして歩いていると再びうまそうな屋台を見つけてしまった。 南国の暑さにふさわしいかなドリアン・アイスクリームである。こいつはウマイに違いない! 一度経験すれば慣れたものである。「兄ちゃん、一つちょうだい」とまでは言えないが、得意の身振り手振りで注文完了!値段はラーメンよりちょっと高くて60円程だった。 カップにドリアン・アイスを1スクープ。その後はご丁寧に生ドリアンの果肉をたっぷり乗せてくれた(ひえぇ〜)。さらにその上に1スクープ。ミニストップもビックリの豪華さじゃないか! 意外と綺麗な容器に入れてもらい一安心。アイスはもちろん美味しいが、その下に見え隠れする果肉が糸を引いている。このドリアンは菌がウヨウヨする包丁で切ったのだろうか?そして不浄の左手を使ってグチョグチョにされたのだろうか? いよいよスプーンがドリアンの果肉に突き刺さる(恐)。う〜ん臭くてウマイ、そして恐い。でも俺はストッパを持っているので大丈夫だ〜(と思う)。 念のためにすぐに宿に戻りストッパを握り締めて待機。ところが何の異変も無いではないか。ちょっと調子はずれで残念なポンタであった。さて、そろそろ帰国の途につく時間である。外では突如雨が降り出した。 南国名物のスコールは一瞬にして道を川にしてしまう。こんな時は待つしかない。一時間もすればすぐに止むのだ。それにしても土砂降りの中ジョギングしている奴は初めて見たなぁ。 雨も止み、タクシーを拾う。今回は安全なブルータクシーだ。 これがタクシーのメーター。現在7800ルピア(約80円)と安心な価格でホッとするポンタであった。 ボラれもせずに無事に空港へ着いたらチェックインを終え出国する。次回は名物の満員電車を見たいなぁなんて思いつつジャカルタとお別れの時間だ。 空港の出発ロビーにもおかしな日本語の看板はいっぱいあったが、『祈り室』も面白い。これはイスラム教徒の為の『お祈りの部屋』であるが、飛行機が落ちないように祈る人もいるかもしれない。 最後に紹介するのはJALの機内食。左上には何とヤクルトが2本。インドネシアで調子の悪くなった胃腸の調子を整えろって事だろうか!? 粋な計らいであるが、今回のポンタは絶好調!ヤクルトなんぞ無用の長物であった。 そんな訳でラッキーであった今回のジャカルタでした。きっと次回も屋台に挑戦する事でしょう。これから行く人はストッパをお忘れなく!そしてボッてくる両替商とタクシーにはお気をつけあれ。 |